御所人形

 御所人形は江戸中期より目出度い時に飾る人形として、京都で創始された幼児の人形で、皇室や公卿が大名への返礼品として用いられたそうです。大体3頭身に作られ「頭大人形」「三ッ割人形」「白肉人形」と言われ大きな頭と、ふくよかな体つきであどけなさと気品が漂うお人形です。人形の姿にはお立姿、見立て姿があり、これらの材料は30年ものの桐の木が使われ上彫り⇒胡粉塗り30回⇒磨きをかけ、胡粉の上塗り⇒木綿布で息を吹きかけながら艶出し⇒顔描き⇒衣装つけと、気の遠くなるような工程を経て仕上げられるそうです。

12世 有職人形司 伊東久重様 
虎屋ギャラリーで鑑賞させていただいた後、卓話での今日の日を待ちに待っておりました。貴重なお話をワクワクしながら聞かせていただきましてありがとうございました。
                  記:東山敏子会員     

2017年05月12日